牧場-dif【静岡県・富士宮市、牧場】

牧場-difさんとご自身について教えてください

牧場は、僕のひいおじいさんの代に、最初は2頭の牛から始まって、現在は乳牛を100頭飼育しています。3年前から牧場の横に直売所を設けて、ジェラートやパン、最近はヨーグルトなんかを販売しています。直売所は母が担当していて、もともとの趣味だった料理の腕を活かして、少しずつメニューを増やしています。

農業は機械化が進んでいるので、それを導入するために、農業系ではなく情報系の大学に入り、IT関係の勉強をしていました。
勉強以外では、バスケのサークルに入って、今でも健康のために社会人チームで週に1回バスケをしています。ポジションはフォワードですが、ドリブルはへたくそです。

お仕事を始めたころと今の違いはなにかありますか

大学ではIT関係の勉強をしていたので、牧場の仕事はなにもかも初めてのことだらけでした。牛が言うことを聞かないとカッとなったりしていましたが、牛にとってはストレスになるので、今は言うことを聞かなくても我慢しながら仕事を出来るようになりました。
また最初の頃は仕事を単に作業で終わらせていましたが、生き物相手なので、雑に扱うと結果で返ってくるんですね。一頭一頭、しっかりと管理することでいい牧場になると分かってきたので、状態をよくチェックするようになり、病気にも気づけるようになりました。

以前は牛乳を生産して、農協さんに全部買ってもらっていました。でもそれだと、僕らが絞った牛乳がどこに行っているか把握が出来ないんですよね。最近は直売所やアイスの移動販売などを始めたので、お客様の声が直接聞けることが楽しく、色んな人に食べてもらいたいと思っています。

ボラバイターの仕事について教えてください

重機以外の手でできる仕事は全部、僕らと一緒にやってもらっています。牛も人をよく見ているので、甘やかしすぎて舐められないよう、上手くコミュニケーション取れるように教えています。

初めは1ヶ月の予定でも、仕事が面白いと期間を延長した人もいますし、終わった後に乳業関係の会社に入った人もいますし、北海道に行って本格的に研修を受けた人もいます。悲しい顔で帰るのではなくて、楽しかったと帰っていく人が多いのは嬉しいですね。

お休みの日はどのように過ごしていますか

静岡は、美味しいものも多いし、湖とか自然も多いし、見どころは多いと思います。他の牧場に行ってジェラート食べ比べしてみたり、ということも。近所の農家どうしで集まってBBQをしたりとか、農協関係の若手の集まりに一緒に行ったりと、交流もできると思います。

仕事で大事にされていることと目標を教えてください

牛は経済動物で、ペットよりはランクが低いように思われる部分があると思います。大きい牧場だと、ちょっとのことでお肉になってしまいますが、うちでは牛を丈夫に出来るだけ長く育てる「長命連産」(ちょうめいれんさん)を大事にしています。
牛はだいたい同じ行動をするので、違うことをしているとと目立ちます。足が痛そうだなとか、いつもと違うところにいるなとか、ボラバイターさんにも一頭一頭丁寧に見てもらうと、そういった違いに気づけるかなと思います。

若い酪農家さんがちらほら出てきてはいますが、昔に比べたら周りの地域でも酪農家が減ってきました。もっと興味を持ってくれる人を増やしたいと思っています。

【ボラバイターさんへのメッセージ動画です】

本記事は、3/25、26に東京新宿中央公園にて開催された「TOKYO outside Festival」のボラバイトマルシェ会場にて伺ったお話を元に作成しました。

取材日:2017/3/26
記事:AKKY
写真:大越 香絵