ボラバイト先訪問【ファーム-pndk・奈良県】

梅雨入り目前の5月終わりごろ、奈良県五條市のファーム-pndkを訪問させていただきました。1月にも一度農園を訪れており、その際「次はぜひ梅の時季に!」という話のご縁から数か月ぶりの再訪です。

この記事では、実際にボラバイターさんがどのような作業をしたり滞在をするのか現地のリアルな様子をたくさんの写真付きでご紹介!応募の参考になる+α(アルファ)の情報をお伝えできればと思います。

また、前回訪問時にインタビューをさせていただいた内容は同じくジャーナル内で公開中ですので下記のリンクからあわせてお読みいただけるとさらに農園の様子わかります!

今回はシーズンを迎えた「青梅」収穫の様子をお届けします。
ここからは各パートに分けてレポートします。


●現地へ行くまで
●農園・作業の様子
●ボラバイターさんの宿舎


●現地へ行くまで

この日は奈良の北部、大阪との県境に近いところから電車に乗り、途中乗り換えを経て南にくだること約1時間、農園の最寄り駅「五条駅」に到着しました。

普段ボラバイトで来る人はこの駅やほかにもいくつかピックアップできる駅がありそこまで農園の方が送迎に来てくださるそうです。



駅前。少し歩くと商店や大きめの道路が通っています

今回は取材のため農園の事務所まで散策をしながら移動しました。駅から約30分ほど歩いたところで事務所に到着しました。

出迎えてくださった担当者の方の車で農園(畑)がある場所へと移動します。ボラバイターさんも到着初日は最初に事務所で説明を聞いた後に現地へ行くそうです。畑の近くには宿舎も併設されています。

●農園・作業の様子

車を走らせること約15分、緑の多い風景が広がってきました。

畑からのながめ。近くに見えている建物は併設されている柿の加工場

2月に訪れた際の畑の様子

こちらは今回。数ヶ月で葉が鮮やかに生い茂りその違いにびっくり

梅の木

鈴なりに実った梅の実。近づくといい香りがします。


収穫時期の真っ只中ということでお仕事中のボラバイターさん達にもお会いすることができ、大量の梅の実を収穫する様子を間近で見学させていただきました。

見晴らしのいい自然の中なので穏やかさはありつつも、集中モードで全員で黙々と梅を収穫する様子はいい緊張感がただよっています。

1本の木に大量の梅が実っているので
全員で木をぐるっと囲むようにして収穫しています


こちらの農園はリピート応募する方も多く、昨年参加して楽しかったからとまた来る方や何シーズンも続けて来ている方もいらっしゃいます。

今回も秋から海外留学が決まっているので留学資金を貯めたい方、全国各地の農家さんを周っているカップルなど働く目的や背景がまったく違うさまざまな方々が集まっておりお話を聞くのがとても楽しかったです。


ここで現場担当の方から「収穫体験してみませんか?」とお声掛けいただきスタッフも少し体験させていただくことに…!

手で実のかたまり達を包み込むように
下へ落とさないようにしながら指を動かし枝から実をはずします

斜面に立てる脚立も安定して乗れるよう設置の仕方がとても大切です

実際に脚立に乗ってみてはじめてわかったことは見た目よりも結構高い所にいる感覚があること。

慣れると平気ですがそれまでは少し恐怖心のようなものがあり、さらに足元を気にしながら実を地面に落とさないようにテンポよく収穫するのはコツがいると、思いの外苦戦してしまいました。作業のひとつをみても経験しないとわからないことがあるのだと短い時間でも身をもって実感できました。

ただ、事前にしっかりと作業手順や注意点を教えていただけるので私のようなまったくの初心者の方も安心して作業ができると思います。現にボラバイターさんはすっかり慣れた様子ですばやく実を収穫されていましたのでコツをつかめば心配ないと思います。

収穫した実は腰に巻いた袋に入れていく。
10分ほどでこんなにたくさん収穫できました


ちょうど15時になり「休憩しましょう~」の掛け声でしばし休憩。皆さんお茶をのんだり談笑したりここでしか体感できないゆるやかな時間が流れているように感じました。

たっぷりと見学させていただいたところで農園をあとに。シーズンが始まったばかりだったので、この後も頑張ってくださいと皆さんにごあいさつし名残惜しい中、近くの宿舎へ移動します。

●宿舎

畑から徒歩5分ほどの距離にある宿舎へ。男女別に2棟あり隣同士に建てられています。

最初に女性宿舎へ。立派な木造家屋です

玄関をあけると広々としたリビング、ダイニングキッチンが!

こちらは居室兼寝室
ドミトリーのようにベットが複数台完備されています


続いて男性宿舎。女性の宿舎とくらべコンパクトな造りですが、中はすっきりきれいで過ごしやすい雰囲気です。

個室は2部屋あり広々使えます


時期によって滞在しているボラバイターさんの数は前後するようですが、これまで来たボラバイターさんにも宿舎のきれいさや充実ぶりは好評だそうです。

これにて本日の見学は全て終了、帰りはもうひとつの最寄り駅まで送迎していただきました。

限られた中での取材でしたが、皆さんに温かく迎えていただき充実した時間を過ごすことができました。

何度もリピートしているボラバイターさんの気持ちがよくわかるほど素敵な環境だったので、この記事をお読みいただいて少しでも興味を持たれた方がいましたらぜひ実際にボラバイトで体験、体感いただければと思います。

毎年、この梅収穫と5月、10月の柿シーズンに募集をされていますので詳しい募集要項などは掲載時期になりましたら農園の募集ページよりご覧ください。

末筆ながら、今回お世話になった農園の皆さま、ボラバイターさん、取材にご協力いただきありがとうございました。

取材日:2023/5
記事:巳波智佳